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シニアリンクさんによる院内美容室、久しぶりの開店です!

2020.06.10(水)

感染症対策のため長らく実施していなかったシニアリンクさんによる院内美容室が、本日再開しました。
入院患者さん、入所者さん約20名が、久しぶりのリラックスタイムを楽しみました。


シニアリンクとは・・・
外出が困難な入院・入所者さんのためのサービスを提供・企画する企業で、これまで院内でのお買い物イベントや、美容室イベントを開催していただいています。

過去のお買い物イベントの様子はこちら


いつもは会議室となっているお部屋が・・・入り口には素敵な建て看板が設置され、室内は本当の美容室のような可愛らしい装飾に包まれていました。

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鏡にはお花のフレームが。お花も飾られています。
こういった心遣いが、女性には嬉しいですね。(*^-^*)


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美容師さん2名が対応にあたった今日は、いつもより約2倍程度の利用者さんが予約されていました!
コロナ禍でなかなか髪のお手入れが出来なかったこともあり、皆さんとても楽しみにしていたご様子です。

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「夏に向けて髪を切りたかったから、気持ちが良いね」
「丁寧に切ってもらって、お願いしてよかった」
と満足そうな利用者さんたち。

美容師さんとの楽しいおしゃべり&髪もさっぱりして、心も晴れやかにお部屋に戻っていかれました。















メディカルフィットネスさくら、営業再開!

2020.05.26(火)

新型コロナウイルス感染拡大予防のため、営業を自粛していた当院併設の疾病予防運動施設「メディカルフィットネスさくら」が、5月25日(月)より営業を再開しました。


この日のため感染予防対策や清掃に徹底して取り組んできたスタッフたちは、気合も十分!
今朝から清掃・消毒を改めて行い・・・

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お客さん一人一人が来館するたびに、感謝の気持ちを込めて挨拶をしていました。



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↑マシーンの間隔を空けてご利用いただいている皆さん

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↑ご自宅での運動では鍛えにくい部位の筋肉も、さくらのマシーンなら効果的に鍛えられます




さくらの再開を心待ちにしていただいていたお客さんは、開店時間と共に入店。
久しぶりのマシーンエリアでの運動とスタッフとの会話を楽しんでいるようでした。




★RIMG0492_R.jpg

まだまだ利用者は少ない状態ですが、これから少しずつ落ち着いてまた会員さんの元気な顔が見られたら・・・と、スタッフ一同楽しみにしています!





おでかけや運動の機会が減ると、感染リスクは減らせても筋力低下をはじめとする様々な健康リスクにさらされてしまいます。
気が付いたら動けなくなっていた、なんてことのないよう外出自粛で衰えた筋力をさくらで取り戻しませんか?
無料体験も受入再開しておりますので、どうぞご利用ください。



南東北春日リハビリテーション病院 併設
疾病予防運動施設 メディカルフィットネスさくら


令和2年5月25日(月)〜 営業再開
※スタジオは6月1日(月)より再開
※当面の間、営業時間を10:00〜20:00に短縮して営業(ナイト会員は16:00より入館可)

詳細はホームページをご覧ください
http://www.m-f-sakura.com/

無料体験申込・お問い合わせはこちら
電話 0248-63-7252 (月〜土 10:00〜20:00)

https://secure.minamitohoku.or.jp/mfsakura/Inquiry/index.php











肩こり原因と予防法!

2020.04.07(火)

肩こりとは簡単に言うと筋肉が緊張しきった状態で首から肩・背中にかけての筋のツッパリ感とだるさ、重さ、疲労感、ときに痛みを伴う症状の総称です。

生活する上で常に筋肉は働いています。常に身体が動くことが望ましいですが、長時間同じ姿勢を保っていることが多々あります。
そのような時に緊張しきった状態が続くと筋肉の血行が悪くなります。
その状態では酸素や栄養が不足し、老廃物が蓄積されることで肩こりがおこります。

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原因は?                          

肩こりの1番多い原因は、長時間同じ姿勢で過ごすことによっておこる、血液の循環不良です。その他にも寒さや精神的な緊張・ストレスが原因になると考えられています。


(1)目の使い過ぎ
目を酷使することは肩こりの悪化につながります。
仕事やプライベート問わずパソコンを触るなど細かな作業を続けることにより首筋から肩にかけて血行が悪くなり筋肉がかたくなっていきます。

(2)姿勢のゆがみ
片手で頭を支える。両肘で体を支える。足を組むこともよくありません。
悪い姿勢を続けていると背骨のゆがみに影響を与えることもあります。

(3)ストレス
ストレスはもっとも厄介で、溜めこんでしまうことで無意識のうちに緊張しきってしまいます。
日ごろの緊張を解いて身体の各部を休ませてあげることが大切となってきます。

 

こりやすくなる姿勢                      
姿勢が歪んでいると不自然な体制から無理がかかる箇所が出てきます。

その結果がコリとなります。

日頃の生活で長時間、同じ姿勢を取りやすい場面としては、デスクワークの他にも、本を読む・字や絵を書く・編み物をする・洗濯物を畳む・アイロンをかける・長時間の運転・・・など、日常生活を考えてもとても多く、気にしていることは少ないと思われます。
肩こりの予防方法として、最も大切なことは日頃の姿勢に注意し、長時間同じ姿勢で過ごす事を避けることです。30分〜1時間に1度は仕事中でも手を休め、椅子から立ち上がり背伸びをして深呼吸をすることは肩こり予防に有効であり、習慣化することが大切です。

立つ、座る際にもいえますが、背筋を伸ばすようにしましょう。
胸を張った姿勢は、周りから見ても見栄えがよいことや、前後左右にもバランスがいいことで肩がこりにくくなります。
猫背の方などの場合は、市販の矯正用ベルトにて正しい姿勢へ修正していくことが大切です。

 

良い座り方                        
デスク周りで使用されるチェア(事務チェア)のほとんどは高さを調節できると思いますので、自分に合った高さへ調節します。

適切な高さは、かかとが地面に着いた状態で、ひざが直角になる位置です。

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裸足の場合とスリッパや靴を履いた場合では適切な高さが違ってきますので、履物の高さを踏まえたうえでベストな位置に調節しましょう。


冬に悪化する?冬に肩こりがつらくなる原因        

人によっては、寒い冬になると肩こりが悪化すると感じる方もいます。これは、寒さにより血流が悪くなるとともに肩や首周辺の筋肉が固くなり血管を圧迫するため肩こりがつらくなると言われています。

また、冬場は運動不足になりがちになり血流が悪くなり肩こりが悪化しやすくなります。



自宅で出来る肩こりの解消法は、大きく分けて運動療法(肩周辺の体操)、温熱療法があります。

肩こり予防体操            

1.肩甲骨周辺の筋肉を伸ばすストレッチ
 (1)椅子に座った状態で両腕を頭の上で組みます
   

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 (2)腕を組んだまま、身体を横に倒します。
    肩こりストレッチ2.jpg
 (3)そのまま、深呼吸を3回します。
 (4)反対側も同じように行ってください。

2.肩甲骨周辺の筋肉を柔らかくするストレッチ
(1)椅子に深く腰掛け、方に手をおきます。
   

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(2)腕全体を前から後ろに向かって5回ほど回します。

   肩こりストレッチ5.jpg

 (3)後ろから前も同様に行ってください。

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2.肩甲骨周辺の筋肉を柔らかくするストレッチ
1.フェイスタオルを肩幅くらいに両腕を広げて持ちましょう。
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2.4秒かけてゆっくり息を吸いながら、両腕を上げます。
※胸を開くように、両腕は上げられるところまでで構いません。
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3.ゆっくり息を吐きながら、両腕を下げます。
この流れを3〜5回繰り返しましょう。



温熱療法            

血液循環不良の改善に温熱療法は有効です。

在宅で実施できる方法として温タオル等で患部を温めます。

暖め時間は、10分程度が目安です。

また温熱療法は全ての肩こりに有用ではなく、急性発症した肩こりには逆効果となり、炎症を増悪させますので、注意しましょう。

以上に記載する治療方法・予防方法は在宅で行えるものを中心に記載します。以下の治療を試みても改善しない場合は、病院を受診し、個人に適した運動療法を実施することをお薦めします。


<相談を受け付けています>

〇この症状なら何科を受診するの?

〇受診すべきかどうか分からない・・・

など、病気や施設利用などのご不明な点等あれば、

春日のなんでも相談室へご連絡ください。

メール、電話で受付中です。

こちら⇒ 春日なんでも相談室


受診をご検討なら、南東北春日リハビリテーション病院まで!

外来診察担当医表はこちら








家でできるトレーニングで、足の筋力&体力維持!

2020.03.17(火)

新型コロナウイルス感染拡大を受け、出来るだけ外出を避けている、と言う方も多いのではないでしょうか。
身体を動かす機会が減ると、筋力の低下や、柔軟性の低下、体力の低下など、身体が衰えてしまいます。
特にご高齢の方は、1〜2ヶ月おうちにこもっていただけで、以前出来ていたことが出来なくなってしまうことも。
新型コロナウイルスが収束したときに、思うように動けない・・・なんてことの無いように、自宅でも出来る簡単エクササイズで、身体をほぐしましょう!




1)脚を鍛えるトレーニング
脚は第2の心臓と言われるほど心臓と密接に関係しています。
通常は歩くことで下半身の筋肉が絞られ、それにより血液が心臓に戻ります。
しかし、歩かなくなり下半身の筋肉が十分に働かないと、血液が心臓に戻りにくくなり、心臓の働きが低下してしまいます。
その結果、血液が全身に行き届かず、様々な臓器にも影響が出てしまうのです。
いつでもどこでも出来る脚のトレーニングを意識的に取り入れましょう。


.膝をつま先より前に出さないようにお尻を突き出します。
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2.1の状態から立ち上がり、かかとを浮かせて身体を伸ばします。
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1日10回を週3回目安が理想です。




2)脚を鍛えるトレーニング
足腰に不安がある方は、椅子を支えにして行いましょう。

1.椅子を支えにして膝が前に出ないようにお尻を突き出す。10×3
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2.椅子を支えにして片方の足を外側に開いていく。お腹に力を入れグラグラしないようにする。10回を3セット
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3)椅子に座りながら出来る体力強化のトレーニング
体力を向上させることにより、日常生活が楽になるだけでなく、心肺機能が向上し、日常に余裕ができ快適に過ごせます。
また、疲れている時は軽い運動を行うことで血行が良くなり、乳酸(疲労物質)が流れスッキリします。


1.右脚を前に出したら膝の横にタッチ、左足を前に出し膝の横にタッチ。
ご自身に合った強度で無理なくマイペースで行いましょう。
膝にタッチするときは大きい声でタッチといいましょう。
10回×3セット行いましょう。
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低強度→   中強度→    高強度→

2.手と足を閉じ、胸を開き脚を開く
「ウッ」(手と足を閉じる)「ハー」(足と腕を開く)声を出して行うことでストレス解消にもなります。
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3.肘とかかとを上げる(肘を上げ脇の下でボールを挟むように大きく肘を動かす)
10回を3セット行いましょう。「ワクワク」と気持ちを弾ませ大きい声を上げて行うとなお良いでしょう。
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4.脚を上げてお腹をのぞき込みます
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5.両足を上げて下っ腹を強化します。体力増強の他、ポッコリお腹の解消につながります。
 姿勢が崩れないように脚を上げます。10回やってみましょう。
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6.肘と膝をつけて横っ腹を強化します。10回やってみましょう。
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家にずっとこもっていても体力が減ってしまう・・・
でも外で運動しようにも寒いし、スポーツジムも通うのは心配・・・
そんな皆さん、家でできるトレーニングで、体力・筋力維持、ストレス発散してみてください!













ロコモティブシンドロームをチェック!

2020.02.25(火)

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「ロコモティブシンドローム」とは、「立つ、座る、歩く」といった基本的な運動機能が低下している状態を意味します。2007年に日本整形外科学会によって提唱された概念で、略称は「ロコモ」、日本語名で「運動器症候群」と呼ばれます。運動器とは、身体を動かすために関わる組織や器官のことで、骨、筋肉、関節、じん帯、腱、神経などから構成されています。

 

ロコモになると介護リスクUP

 ロコモは主に筋肉の減少や骨密度の低下、関節の軟骨のすり減りなどから起こります。ロコモになると、転倒事故での骨折や関節障害を起こしやすく、寝たきりや要介護になるリスクが高くなります。

 日本整形外科学会では、自らの運動機能の低下に早くから気付き健康を維持してもらおうと、7つの「ロコチェック」を設けています。

 

「ロコチェック」あなたはいくつあてはまる?

  片足立ちで靴下がはけない

  家の中で躓いたり滑ったりする

  階段を上るのに手すりが必要

  掃除機の使用や布団の上げ下ろしが困難

  重さ2キロ程度の買い物を持ち帰るのが困難

  15分くらい続けて歩けない

  横断歩道を青信号で渡り切れない

 

一つでも該当するとロコモの可能性があります。

ロコモに対処するには運動と食事が重要なカギとなります。気になる方は整形外科などの医師に相談してみるとよいでしょう。

 

※南東北グループ広報誌「南東北」326号より抜粋


膝痛予防についての出前講座を開催

2020.02.14(金)

大東公民館へ、出前講座に行ってきました!
テーマは、「膝痛予防について」。
理学療法士2人が講師となり、座学&実技を交え講演してきました。

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膝は歩くときに体重の2〜3倍の重量がかかり、身体を支えるために大変負担のかかる部位です。
関節のすり減りが原因となり痛みが発生し、進行すると関節の変形につながります。
会場にも、膝痛に悩む人がチラホラ・・・
皆さん興味深く聞いていただきました。

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膝痛を予防するには、膝関節まわりの筋肉を鍛えることが大切。
それには、日ごろからのストレッチや運動がかかせません。
お家でできる簡単ストレッチを一緒にやってみました。

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簡単なものからちょっときつく感じるものまで、20分程度軽くストレッチをしましたが、皆さん「身体があたたまった♪」ととても満足気。
普段スポーツをやられている皆さんということで、スポーツに伴う膝痛の出ないよう、ぜひ継続していただきたいですね。




南東北春日リハビリテーション病院 出前講座のご案内

皆さんの街のイベントや町内会、老人会の集まりに、健康セミナーはいかがですか?
理学療法士などが講師となってみなさんもとへお邪魔し、健康講座を行う当院の出前講座をぜひご利用ください。

お申し込み・お問い合わせは・・・
0248-63-7299(南東北春日リハビリテーション病院代表)
担当:藤田まで(月〜土 8:30〜17:00) 
※ご希望日の1ヶ月前までにはお申し込みください)










メディカルフィットネスさくら「頑張らない健康づくり 青竹ビクス」

2020.02.05(水)

南東北春日リハビリテーション病院併設のメディカルフィットネスさくらにて行う、2月の特別講座のご案内です。


講座名:「頑張らない健康づくり 青竹ビクス」
講師:渡邉隆弘 (青竹ビクスインストラクター、健康運動指導士)
日時:2020年2月21日(金) 10:30〜11:30
持ち物:動きやすい服装で。飲み物、タオル、室内用シューズをご持参ください。

場所:メディカルフィットネスさくら スタジオ内


青竹ビクスとは?
青竹を模した足裏健康器具に体重をかけ、全身を楽しく動かしながら足裏の筋肉やツボを刺激する運動です。
筋肉を鍛える、というよりはマッサージしながら強化でき、誰でも簡単に行えます。


参加料無料、どなたでも参加できます。
さくらの会員、非会員に関わらず、ご予約が必要です。
ご予約は、以下までお電話ください。

メディカルフィットネスさくら 0248-63-7252
(月〜土10:00〜21:00)

お知らせはこちらをご覧ください!








美容外科半額キャンペーン

2020.02.05(水)

↓以下のキャンペーンは、定員に達したため受付を終了しました↓(2020.2.22)



南東北春日リハビリテーション病院 美容外科にて、恒例の「美容外科 半額キャンペーン」を実施します!

対象は、4月中に施術を行った方が対象です。
毎年大変ご好評いただいている本キャンペーンは、すぐ定員となってしまうので、お早目のご予約をおすすめします。



以下の画像をクリックするとお知らせが拡大表示されます
シミ取り半額キャンペーンR2 4月(院内掲示物)_page-0001.jpg



通常のお値段より、最大半額になるとってもお得なキャンペーンです。

初診の方は、一度美容外科の診察を受けて頂いてからのご予約となります。
診察にご予約は不要ですので、美容外科の受付時間内にいらっしゃってください。
(その際は、キャンペーンが終了していないかの確認を、事前にお電話にてご確認ください)

美容外科診察:毎週水曜日の13:30〜16:00

その他、ご不明な点はなんでもお電話ください。


南東北春日リハビリテーション病院代表
0248-63-7299









痰が絡む…対処法や痰の上手な出し方について 

2020.02.02(日)

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(1)痰について

気道は、加湿、クリーナー、加温の働きをもつ空気の通り道です。
これらは、いわば気道のメンテナンス機能で、これらによって気道の感染を予防したり、痰が溜まるのを防ぎながら無菌状態を保ってくれています。
痰は気管内から異物を排出しようとする働きのひとつで、肺の中の分泌物や、肺に入った空気中の浮遊物が粘液と混ざったものです。
呼吸器系に刺激や炎症が起きている時に出やすくなります。

痰が絡まる・溜まる原因は…
〇ウイルスなどに感染し、炎症を起こして痰が分泌されるため
〇痰のねばりが強くなると排出されにくくなり、気道に絡まったりして痰が貯留する
〇繊毛運動が鈍くなり、痰をスムーズに排出できない
〇肺の筋肉が弱まったりして呼吸運動が弱くなることで、空気の流れが低下するため
などの原因が考えられます。

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↑気管支や、肺の中のガス交換を役目をもつ肺胞に空気を送る、「呼吸細気管支」に炎症などが起こり、痰が溜まります。

その他、健康な時にも実は分泌されています。成人の正常な痰の分泌量はおおよそ100ml程度で、痰の貯留はこれよりも多く分泌され、かつ排出が滞ってしまう時におこります。
極端に多い場合は、何らかの疾患を抱えている可能性が高くなります。




(2)痰がたまるとなぜ悪い?

息を吸った時に「ヒュー、ヒュー」と音がしたときは、痰が絡まった状態です。これは空気の通り道に痰がたまることで空気の通り道が狭くなり、気道の抵抗が増すためで、息切れが強くなります。

肺の中に空気が入らなくなる状態である無気肺をおこし、酸素化能力が低下する

〇ばい菌が溜まってしまうことで、肺炎などの感染症にかかりやすくなります

〇生活の質が低下する原因となる。(咳の症状が激しくなると疲れやすくなったり不眠に陥ることも)


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(3)痰は、どんな病気のサインなの?新型コロナウイルスの感染の可能性は?

年齢や病歴により、考えられる病気は様々ですが、以下のような病気で継続的に炎症が発生し、痰が溜まって出にくくなっている可能性があります。

〇気管支喘息
〇COPD(慢性閉塞性肺疾患)
〇新型コロナウイルスなど、肺炎にかかりやすいウイルスなどの感染症
〇気管支拡張症

〇肺結核
〇肺気腫
〇肺がん
〇誤嚥性肺炎
〇急性咽頭炎

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また、気管や肺の感染症と聞いて皆さんが今一番心配なのは、「痰が出る・・・これって新型コロナウイルスに感染したの?」という心配かと思います。
新型コロナウイルスの初期症状は咳、痰、発熱、鼻水、のどの痛み、関節痛や倦怠感といった風邪症状から、味覚障害や嗅覚障害といわれていて、新
型コロナウイルスなどの感染症の場合肺炎に陥り、痰は黄色や緑色の、粘りの強い痰が出ると言われています。
新型コロナウイルスの初期症状は平均して5〜7日程度続くと言われていますが、重症化しない限りは自然と症状は軽快します。
しかし軽快せず重症化すると肺炎を発症し、咳、発熱、痰の排出が増え血痰がでたり、呼吸困難に陥ります。

痰の色や性状だけでは、新型コロナウイルス感染かどうかの判断は難しいので、高齢者や糖尿病、心臓病などの基礎疾患をお持ちの方は、なるべく早めに医療機関や地域の保健所、相談センターに相談しましょう。



(4)排痰の目的
●息切れの低減
●感染予防
●無気肺の改善
●酸素化能力の改善

日常の中でこまめに絡まった痰を出すことで、息切れ感が減って呼吸が楽になったり、気道感染を防ぐことが出来ます。

重要なのは、その人に合う上手に痰を出すコツをつかんでおくことです。

 


(5)排痰の方法、対処法  

1.体位排痰

体位排痰とは、痰を出しやすい姿勢になることで痰をのど元に集めて出す方法です。
自宅で、かつ重力を用いることで身体への負担を少なく出すことが出来ます。
がたまっている部分を上にする姿勢をとることで、のど元に流れ落ちてくるのを待ちます。
落ちるまで時間を要しますが、一人でもできる簡単な方法です。
どこに痰が溜まっているのか意識しながら、次のような姿勢をとることで痰が出やすくなりますので、試してみましょう。


<肺の前側に発生した痰を出す場合>

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仰向けに寝て腰のあたりにクッションなどを置き、お尻を高くして安静にします。


<肺の後ろ側に発生した痰を出す場合>

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うつぶせに寝て腰のあたりにクッションなどを置き、お尻を高くして安静にします。


2.咳


3.ハッフィング
ゆっくりと息を吸い込んだ後、早く、強く息を吐くことで、痰を気道の上部に移動させる方法です。
少し多めに空気を吸い込み、声を出さずに、
「ハッ ハッ ハッ」と強く、早く、息を吐き出します。
4〜5回繰り返します。
その後、咳などをして痰を出します。

4.ACBT
呼吸の大きさ(換気量)を変化させ痰の移動を促す方法です。
●呼吸を整える(3〜4回)
●深吸気運動(3〜4回)
  息を深く吸い込む
●呼吸を整える(3〜4回)
●ハッフィングを行う


5.排痰器具の使用

6.呼吸介助(スクイージング)など
呼吸介助法は、肺の中の空気の流れを利用して痰を移動させる方法です。
痰の溜まっている胸部に手をあてて、絞り出すように圧迫し、空気を吐き出す力+圧迫の力で貯留した痰を吐き出します。
最初は軽く圧迫し、少しずつ圧迫したら、最後は強く絞るように圧迫します。

一人ではできないので、家族に手伝ってもらう必要があります。

 


(6)痰の色で分かる症状  
痰を排出することができたら、色を確認しましょう。
特に体調が悪い時の痰の色は、覚えておくと気道と肺の健康のバロメーターとなります。

<痰の色で分かる症状>

白色透明:気管支炎、気管支喘息
黄色:気道の感染症
緑色又は黄緑色:緑膿菌の感染や蓄膿症
黒っぽい茶色:肺結核、肺がん
赤っぽい褐色:肺炎
鮮やかな赤:喀血

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肺や気道に異常がおきていると、いつもとは違った色(黄色や黒など)の痰が出てくる可能性があります。
早めの受診につなげるために日頃から痰の色を把握しておきましょう。
 


(7)最後に
痰を溜めないように日ごろからしっかりと出すように心がけましょう。
痰の性状の観察を習慣にし、感染症の早期発見に努めてはいかがでしょうか。




病院への受診をご希望なら、南東北春日リハビリテーション病院まで

外来診療担当医表はこちらです。


どうぞご利用ください。



 記事寄稿:南東北春日リハビリテーション病院、南東北グループ広報誌「南東北」「こんにちわ」より一部抜粋




大人用(介護用)おむつの尿量による選び方と、負担の少ない交換の手順と留意点

2020.01.24(金)

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おむつも下着の一部として考え、目的にあった種類のおむつを選択することが大切です。おむつ使用にあたっては、本人と話し合うなど十分な配慮が必要です。


オムツの種類                       
おむつには布おむつと紙おむつがあります。
経済面・洗濯の手間の有無・廃棄の可否・肌触り・吸水性など、それぞれの特徴があります。
おむつの選択にあたっては、便失禁の有無や1回の排尿の量、活動状況などを考慮します
紙おむつの種類には、パンツ型・テープ型・フラット型などがあります。

メーカーにより、吸水力・カーブやギャザーなどの横漏れ防止効果・通気効果・防臭効果など様々なものがあり、価格にも多少の違いがあります


尿量が少ない〜中くらい


れる量がほんのちょっとだけという場合は、「失禁パンツ」がおすすめです。トランクス・五分丈などをはじめ、いろいろなタイプがあるので、状態に合わせて選べます。しかし失禁パンツだけでは心配だという場合には、尿取りパットとの併用をおすすめします。パットの種類も豊富で、自分の状態に合わせて使いわけられます。さらに吸水性をもっと重視したい場合は、防水パンツがいいでしょう。たっぷりと吸収するので、尿量が多くなっても安心です。また、失禁パンツは使いたくないという方には、手持ちの下着に尿取りパットを合わせることもできます。



尿量が中くらい〜少し多い

漏れる量が少し多い場合には、たっぷり吸収してくれるパンツタイプの「はくオムツ」がおすすめです。ギャザー入りなので、からだにしっかりフィットして、漏れを防ぎます。


尿量が多い
尿量が多い場合には、吸収部分に尿を固めるポリマーが内蔵されている「はくオムツ」や「開閉式オムツ」がおすすめです。開閉式オムツは、オムツカバーと紙オムツが一体になったもので、からだに合わせて両サイドをテープで止めるタイプなどがあります。





オムツの負担の少ない交換の仕方                     

 おむつは便意・尿意が分からない、便意・尿意があっても間に合わず、下着を汚してしまうなどの状態の時に使用します。排泄の間隔を把握し、汚れたおむつはできるだけ早く交換することが大切です。


(1)
はじめにおむつを交換することを伝えます。「下着を着替えませんか」などという表現が好ましいです。


(2)
カーテン・スクリーンなどを用いて、プライバシーを確保してください。


(3)
防水シートを敷きます。


(4)
新しいおむつとおむつカバーを交換しやすいようにセットします。


(5)
下着を膝下くらいまで下げ、おむつを開きます。


(6)
側臥位(横向きに寝る)
になってもらい、汚れたおむつの汚染部を内側にして小さく丸め、周囲を汚さないように取り除きます。


(7)
陰部やでん部を清拭、あるいはぬるま湯による洗浄を行います。その際、皮膚の状態も観察してください。


(8)
乾いたタオルでよく拭き取ります。


(9)
新しいおむつとおむつカバーをつけます。おむつの上端部は腰回りに合わせ、おむつの中心とでん部の中心を合わせます。必要であればパッドを併用します。


(10)
仰臥位(仰向けに寝る)
に戻し、おむつのしわを伸ばしながら、おむつカバーからおむつがはみ出ないように付けて、腰回り、大腿部から尿が漏れないようにします。必要以上に締めすぎないように腰回りには指2本程度入るゆとりをもたせます。



排泄介助に当たっての留意点         
(1)
本人の意思を尊重し、できない部分について援助しましょう。

(2)
プライバシーを確保しましょう。

(3)
尿意・便意を察し、言葉をかけたり、本人が頼みたい態度で接しましょう。

(4)
本人が安心できるように、安定した援助を心がけましょう。

(5)
排泄後の清潔を保持し、気持ちよいと感じてもらうことが大切です。

(6)
快適で清潔な排泄環境を提供しましょう。






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