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肩こり原因と予防法!

2020.04.07(火)

肩こりとは簡単に言うと筋肉が緊張しきった状態で首から肩・背中にかけての筋のツッパリ感とだるさ、重さ、疲労感、ときに痛みを伴う症状の総称です。

生活する上で常に筋肉は働いています。常に身体が動くことが望ましいですが、長時間同じ姿勢を保っていることが多々あります。
そのような時に緊張しきった状態が続くと筋肉の血行が悪くなります。
その状態では酸素や栄養が不足し、老廃物が蓄積されることで肩こりがおこります。

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原因は?                          

肩こりの1番多い原因は、長時間同じ姿勢で過ごすことによっておこる、血液の循環不良です。その他にも寒さや精神的な緊張・ストレスが原因になると考えられています。


(1)目の使い過ぎ
目を酷使することは肩こりの悪化につながります。
仕事やプライベート問わずパソコンを触るなど細かな作業を続けることにより首筋から肩にかけて血行が悪くなり筋肉がかたくなっていきます。

(2)姿勢のゆがみ
片手で頭を支える。両肘で体を支える。足を組むこともよくありません。
悪い姿勢を続けていると背骨のゆがみに影響を与えることもあります。

(3)ストレス
ストレスはもっとも厄介で、溜めこんでしまうことで無意識のうちに緊張しきってしまいます。
日ごろの緊張を解いて身体の各部を休ませてあげることが大切となってきます。

 

こりやすくなる姿勢                      
姿勢が歪んでいると不自然な体制から無理がかかる箇所が出てきます。

その結果がコリとなります。

日頃の生活で長時間、同じ姿勢を取りやすい場面としては、デスクワークの他にも、本を読む・字や絵を書く・編み物をする・洗濯物を畳む・アイロンをかける・長時間の運転・・・など、日常生活を考えてもとても多く、気にしていることは少ないと思われます。
肩こりの予防方法として、最も大切なことは日頃の姿勢に注意し、長時間同じ姿勢で過ごす事を避けることです。30分〜1時間に1度は仕事中でも手を休め、椅子から立ち上がり背伸びをして深呼吸をすることは肩こり予防に有効であり、習慣化することが大切です。

立つ、座る際にもいえますが、背筋を伸ばすようにしましょう。
胸を張った姿勢は、周りから見ても見栄えがよいことや、前後左右にもバランスがいいことで肩がこりにくくなります。
猫背の方などの場合は、市販の矯正用ベルトにて正しい姿勢へ修正していくことが大切です。

 

良い座り方                        
デスク周りで使用されるチェア(事務チェア)のほとんどは高さを調節できると思いますので、自分に合った高さへ調節します。

適切な高さは、かかとが地面に着いた状態で、ひざが直角になる位置です。

肩こり姿勢.jpg

裸足の場合とスリッパや靴を履いた場合では適切な高さが違ってきますので、履物の高さを踏まえたうえでベストな位置に調節しましょう。


冬に悪化する?冬に肩こりがつらくなる原因        

人によっては、寒い冬になると肩こりが悪化すると感じる方もいます。これは、寒さにより血流が悪くなるとともに肩や首周辺の筋肉が固くなり血管を圧迫するため肩こりがつらくなると言われています。

また、冬場は運動不足になりがちになり血流が悪くなり肩こりが悪化しやすくなります。



自宅で出来る肩こりの解消法は、大きく分けて運動療法(肩周辺の体操)、温熱療法があります。

肩こり予防体操            

1.肩甲骨周辺の筋肉を伸ばすストレッチ
 (1)椅子に座った状態で両腕を頭の上で組みます
   

肩こりストレッチ1.jpg
 (2)腕を組んだまま、身体を横に倒します。
    肩こりストレッチ2.jpg
 (3)そのまま、深呼吸を3回します。
 (4)反対側も同じように行ってください。

2.肩甲骨周辺の筋肉を柔らかくするストレッチ
(1)椅子に深く腰掛け、方に手をおきます。
   

肩こりストレッチ3.jpg

(2)腕全体を前から後ろに向かって5回ほど回します。

   肩こりストレッチ5.jpg

 (3)後ろから前も同様に行ってください。

   肩こりストレッチ4.jpg




2.肩甲骨周辺の筋肉を柔らかくするストレッチ
1.フェイスタオルを肩幅くらいに両腕を広げて持ちましょう。
図1.jpg
2.4秒かけてゆっくり息を吸いながら、両腕を上げます。
※胸を開くように、両腕は上げられるところまでで構いません。
図2.jpg 図3.jpg

3.ゆっくり息を吐きながら、両腕を下げます。
この流れを3〜5回繰り返しましょう。



温熱療法            

血液循環不良の改善に温熱療法は有効です。

在宅で実施できる方法として温タオル等で患部を温めます。

暖め時間は、10分程度が目安です。

また温熱療法は全ての肩こりに有用ではなく、急性発症した肩こりには逆効果となり、炎症を増悪させますので、注意しましょう。

以上に記載する治療方法・予防方法は在宅で行えるものを中心に記載します。以下の治療を試みても改善しない場合は、病院を受診し、個人に適した運動療法を実施することをお薦めします。


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キーワード:肩こり

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