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胃の健康診断の種類 カメラと透視の違い

2017.06.19(月)

当院でも多くの方が、健康診断のために来院しています。
胃の透視やカメラも一緒にと希望されてて受けられる方も多くいらっしゃいます。
今回は、胃の透視とカメラのそれぞれの長所と短所についてお話ししたいと思います。

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胃の透視(バリウム検査)
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胃潰瘍や進行癌形が大きく変化する病気では、どちらの検査でも簡単に指摘できますが、胃下垂や胃の壁を這うように広がる癌、食道、胃の食物の通りの良さを見るには、バリウム検査が優れています。

 

胃カメラ(内視鏡検査)
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胃炎などで粘膜の色調の変化を見る場合、組織検査が必要な場合に適します。

経鼻内視鏡と経口内視鏡のちがいについて
経鼻・経口内視鏡共に、見える範囲は、胃・十二指腸の途中までで変わりはありません。
嘔吐反射を誘発する部位に内視鏡が当たりにくいため、経鼻内視鏡のほうが楽ですが、内視鏡的止血術や治療内視鏡は、経鼻内視鏡では一般的に行いません。
また、経鼻内視鏡は画素数が少なく、遠景に弱いので、ざっと見では、小さな病変は見逃される可能性があります。
検査時間はほぼ同じですが、検査前処置は経鼻内視鏡のほうがかかるでしょう。

 

<胃透視(バリウム検査)の長所と短所>
長所
・胃の全体の形が分かる
・胃下垂、胃の伸びやすさが分かる
・食道、胃の動き、食べ物の通る様子が分かる

短所
・バリウムがまずい
・胃の検査後、腸の中でバリウムが固まり、便秘が起こりやすい
・下剤服用により、腸のバランスが崩れ、下痢に傾く傾向あり

<胃カメラ(内視鏡検査)>
長所
・胃の粘膜の色がわかる(診断するときの大きな助けとなる)
・組織検査が可能

短所
・嘔吐反射による苦痛


こんな方は胃の検査を
●検診などで要精密検査結果がでた方
●胃痛・胸やけ・むかつき、もたれなど胃に症状のある方
●腹痛、食欲不振、吐き気、嘔吐のある方
●貧血のひどい方
●体重が急激に減少した方

※右記のような症状以外にも気になる症状のある方は検査をおすすめします
※40歳以上の方は、右記のような症状がない場合でも1年に1回は検診をお受けになることをおすすめします。

 

当院の胃カメラ検査は予約制となっております。
検査について、分からないことやご心配事がありましたら、お気軽にお問合ください。

ご予約・お問合せ
医療法人社団三成会
南東北春日リハビリテーション病院
0248-63-7299


キーワード:胃,検診,健康診断,種類,バリウム,内視鏡,南東北春日リハビリテーション病院

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