介護教室 〜介護される方の心の葛藤について
2017.06.20(火)
介護問題とは介護する側の問題?? 不眠・ストレス・・・。 それに比べて介護されるほうは気楽だ・・・と思っていませんか?

気遣い・・・・私の介護のせいで腰を痛めないかしら? 疑心暗鬼・・・ニコニコしてるけど本当はいやなんじゃ? 嫉妬羨望・・・夫が家の外で何をしているのか 羨望・・・・・手足のまひさえなければあんなこともできるのに 厭世観(えんせいかん)・・人に迷惑をかける生活がいつまで続くんだろう?
介護はだれのために?何のために? 介護することは大変です。 介護職ならそれによってお金がもらえますが、介護家族はそうはいきません。 いくら介護保険制度を活用しても、家族がしなければならないことが沢山あります。 だからといって介護の問題を、家族への支援という側面だけでとらえると大事なことを見逃してしまいます。 それは、介護される側も大変だということです。 誰も好んで、要介護状態になったのではありません。心ならずも人の手を借りなければならなくなりました。 心の中は複雑です。 どうして私だけが・・・という怒り、残った麻痺への失望、介助してもらうことの心の負担・・・ さらに健康な人への羨望や嫉妬、ときには妄想にまで至ることがあるのです。 したがって介護者は 1)要介護者の複雑な心理を理解し 2)その心理を共有できる同病者の方との人間関係をつくりだす 3)心理的負担を感じさせないようなさりげない介護 が求められます。 要介護者の心理的安定なくして、楽な介護はありません。
キーワード:介護される側,ストレス,メンタル,心
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