南東北病院グループニュース 最先端がん治療への研究開始
2012.06.30(土)
南東北病院グループニュース 最先端がん治療への研究開始 〜ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)〜
総合南東北病院を運営する財団法人脳神経疾患研究所(理事長 渡邉一夫)(福島県郡山市)では、再発するがんや進行がんの治療装置「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」を導入、2014年(平成26年)度からの臨床試験を開始し、2018年(平成30年)度からの治療開始を目指します。 ホウ素中性子捕捉療法(BNCT/Boron Neutron Capture Therapy)は、エネルギーの低い中性子線をガン組織に照射し、ガン組織に取り込ませたホウ素化合物との反応を利用してガン細胞をピンポイントで破壊します。X線などを使う既存の装置と比べても正常な細胞への影響は少なく、副作用もきわめて少ない最先端の放射線がん治療法です。そのため手術や現在の治療方法では難しいといわれる再発のがんや進行がんに有効とされています。 財団法人脳神経疾患研究所では、BNCT治療の加速器「サイクロトロン※1」導入のために南東北がん陽子線治療センターの西側に、延べ床面積6千平方メートルの建屋建設を平成24年度内に着工予定です。 BNCT治療が病院に導入されるのは、総合南東北病院が世界でも初めてです。
※1サイクロトロンとは(Wikipedia参照) 磁場を用いて荷電粒子に円形の軌道を描かせて加速する加速器のうち、磁場が時間的に変化しないものをサイクロトロン(cyclotron)と呼ぶ。
<記事提供> 社会福祉法人 南東北福祉事業団 総合南東北福祉センター http://www.kaigo-hiwada.com/
キーワード:BNCT,ホウ素中性子,がん治療,
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