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冷湿布と温湿布の違い 使い分けについて?
2019.12.10(火) ねん挫や膝痛、腰痛などでドラッグストアに売っている市販の湿布を購入する方も多いと思います。ドラッグストアに行くと、様々な湿布薬の商品が陳列棚に並び売られていますが、そんな時に「冷湿布」(クールタイプ)にすべきか、「温湿布」(ホットタイプ)にすべきか、迷う方も多いのではないでしょうか。 きちんと特徴を知り使い分けをすることで、効果的に使用することが出来ます。 今回は、冷湿布と温湿布の違いについてです。 冷湿布・温湿布それぞれの特徴 《冷湿布》 急性の痛みの緩和に効果が有り、筋肉痛やぎっくり腰・ねんざなどに効果が期待できます。
抗炎症効果や鎮痛効果などが得られ、炎症・痛みの抑制を狙えるでしょう。
炎症がある・腫れている・熱を持っている時は、冷たい冷湿布がおすすめです。 《温湿布》
慢性的な痛みに効果があり、肩こりや腰痛・神経痛などに効果が期待できます。
主に、血行の改善を狙った湿布で、血液循環の改善および新陳代謝促進をもたらし、関節・筋肉の鎮痛効果が得られます。患部をお風呂で温めたり、撫でたりさすったりして気持ちが良い時は、温湿布がよいでしょう。
成分は同じことも 湿布を貼った時に冷たく感じるのはメントール、温かく感じるのはトウガラシ成分のカプサイシンの働きによるものです。 これらの成分は、皮膚への刺激によって痛みの感覚を紛らわせる役割を果たしています。このため痛みそのものを改善する成分は、どちらの湿布も同じ消炎鎮痛剤を使用しているので薬としての効果は同じ。冷湿布と温湿布でまったく同じものが配合されている、という商品もあるのです。
基本の使い方を参考に、心地よさで選んでも良い 一般的には、痛み始めや幹部が腫れて熱を持っている状態(特に打撲やねん挫)であれば「冷湿布」、患部が冷たい状態(特に慢性的な肩こりや腰痛)であれば「温湿布」を選ぶのが基本です。 冷湿布と温湿布のどちらを選ぶべきか迷ったときは、まずは基本的な使い方を目安に、そのうえで貼った時に「冷感」と「温感」のどちらが気持ちいいか?とする心地よさを感じるほうを選ぶとよいでしょう。
冷感・温感と効果の作用時間 湿布の冷感や温感は、貼ってしばらくすると、薄まってきます。しかし、このことと湿布が実際に作用している時間とは一致していません。商品の説明書には、湿布の効果が保たれる時間が記載されているので、それを確認するようにしましょう。 また、湿布薬を使うときは以下について注意して使用しましょう。 1)同じ場所に長時間貼らない 2)入浴の1時間前にはがし、入浴後は(特に温湿布の場合)30分くらい経ってから貼る 3)貼ったままこたつや電気毛布などで温めない
※南東北グループ広報誌「南東北」327号より抜粋 ※阿武隈時報社 家庭の医学掲載 キーワード:温湿布,冷湿布,効果,違い |
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