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ワンポイントメディカル 熱中症に注意して夏を乗り切ろう

2012.06.06(水)

熱中症に注意して夏を乗り切ろう
東日本大震災(2011年3月11日)の影響により、2012年も電力不足も予想されています。電力不足にならないよう家庭や企業で「節電」を実施して夏を乗り切ろうと頑張る人も多いでしょう。しかし、過度の節電は熱中症などの危険性があるので注意が必要です。
節電による熱中症を防ぐために熱中症の正しい知識と対策を身につけて、2012年の夏も元気に乗り切りましょう。


necchu_01.jpg熱中症とは?どうして熱中症になるの?
 「熱中症」は日射病や熱射病などの総称で、「高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が働かなくなるなどして、発症する障害の総称」 です。とくに夏場は日差しが強く、気温がぐんぐん上昇するため症状の進行も早いので要注意です。熱中症は重度になると死に至る危険性さえあるからです。それでも予防法を知っていれば、防ぐことができます。また、適切な応急処置で救命することもできます。
 熱中症を引き起こす条件には、「環境」と「身体」、のふたつがあります。「熱中症を引き起こす条件」の図からも分かるように、高温多湿で風が弱く、日差しが強いという環境で、激しい労働や運動をすると体内に熱がこもってしまい、発汗機能などがしっかり働かなくなって、熱中症を発症します。現れる症状は熱中症の種類(症状)によって異なります。


熱中症を予防するためには?
 熱中症の予防については、次に挙げるようないくつかの基本的な対策をしておけば、大丈夫でしょう。また、気がついたら周りの人にも声をかけるようにしてください。
1. 水分補給=のどが渇いたと感じた時には、すでに水分がかなり不足しているということ。こまめに水分補給を心がけましょう。
2. 服装に気をつける=通気性のよい服を着る。また、外出時には帽子を忘れずに。
3. 体調に注意=睡眠不足や疲れ気味のときなどは、暑いさなかの外出は控えるようにしましょう。
4. 体内の機能が未発達の子どもや、体力の衰えが著しい高齢者は熱中症になりやすいものです。周囲も気をつけてあげるようにします。
熱中症になりやすい人
• 脱水症状のある人
• 高齢者や乳幼児
• 肥満の人
• 衣服を着すぎている人
• ふだん、運動をしていない人
• 暑さに慣れていない人
• 体調の悪い人や病気の人

 

その他情報は総合南東北福祉センターホームページをご覧ください。
http://www.kaigo-hiwada.com/onepoint/op-medi/002327.html
 


キーワード:熱中症,暑熱障害,ヒートアイランド現象

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