リハビリコーナー 「血圧」
2012.05.29(火)
血圧について
血圧には収縮期血圧(高い方の血圧)と拡張期血圧(低い方の血圧)があります。血圧の正常値は130/85未満とされており、140/90以上から高血圧と診断されます。高血圧は大きく3つに分けられています。それぞれ、160/100未満(軽症)、180/110未満(中等症)、180/110以上(重症)と定義されています。 血圧を下げるために必要なものは、食事療法・運動療法・薬物療法の3つです。 食事療法では、塩分を6g/日にするように推奨されています。1日の塩分を半分にするには「減塩醤油」などをうまく利用して下さい。
高血圧の人は運動を控えた方がいいと思われがちですが、重症の高血圧以外の中等症以下の高血圧の人は適度な運動をすることにより、降圧効果があることが分かっています。高血圧の運動療法に適しているのは有酸素運動です。特に膝などに痛みがない人は、その中でも一番良いのが、ウォーキングです。早歩きで息切れしない程度のスピードが良いでしょう。水泳や水中歩行などの水中で行う運動も高血圧の人には向いています。その日の体調に合わせていただいて構いませんが、30分/日程度の運動をお勧めします。運動強度としては脈拍が手がかりになります。脈拍数は「30代 120〜125」、「40代 115〜120」、「50代 105〜115」、「60代 100〜110」を目安としていただいて構いませんが、心臓や骨・関節など健康状態に合わせて実施して下さい。
南東北春日リハビリテーション病院 理学療法士
キーワード:血圧,高血圧,有酸素運動,症状
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