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リハビリ通信!! 「楽しく安全に食べるために」

2011.04.14(木)

 私たちが日々生活していくには「栄養摂取」は必要不可欠です。栄養摂取方法である「食事」はただ単に栄養を取るだけでなく、おなかがすいた!という気持ちを満たす時間や、おいしいという感覚を味わう時間、周囲の方と一緒に会話などを楽しむ時間であるはずです。その「食事」をより楽しく、より安全に行うために、今回はいくつかアドバイスを載せます。


1. 義歯の調節をしましょう。
 歯がない、義歯がカパカパ落ちてしまう、義歯が痛くて合わない…という方はいませんか?大きなもの、硬いものをよく噛めないので、食品をきざむなどの工夫が必要となってきます。早めに歯科受診し義歯の調整を行うとよいでしょう。

2. 姿勢を整えましょう。
 きちんと椅子に座り、顎を少し引き、頚部が前屈していると飲み込みやすくなります。

3. ゆっくり適量をよく噛んで食べましょう。
 一口量が多い、次々と食べ物を口に入れると喉に食物が残ったり、間違って気管の方へ入りやすくなります。

4. 咳や発声することも大切です。
 誤嚥した場合、咳をして気管に入りかけている食物を出すことが大切で、肺炎の予防に繋がります。

5. 食べにくい食品は注意して食べましょう。
 硬いもの、ぱさぱさしているもの、噛みにくいもの、粘膜にくっつきやすいもの、ばらばらになりやすいもの、つるっと滑りやすいもの…などがあります。例えば、ナッツ類、揚げ物(てんぷら、フライ)、とうもろこし、生野菜、こんにゃく、のり、わかめ、さらさらした汁やお茶、餅、こんにゃくゼリーなどが挙げられます。

6. 食事の前に口や舌の運動をしましょう。
口のトレーニング
 ・唇の運動
1.唇をきゅっと閉じる
2.唇を突き出す
3.唇をニッと横に引く

 ・舌の運動
1.舌を突き出す
2.舌を引っ込める
3.舌を左右に動かす。 あごが動かないように手を添える

 ・頬の運動
1.頬をふくらます
2.頬をへこます


kasuga_gengo.jpg 医療法人社団 三成会
 南東北春日リハビリテーション病院
 言語聴覚士


キーワード:栄養摂取,義歯調節,誤嚥,嚥下

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