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介護教室 〜閉じこもり症候群について

2017.03.20(月)

閉じこもり症候群とは、家の中に閉じこもってしまい、外に出なくなってしまうことで活動性が低下していきます。
その結果、刺激のない生活の中でやる気が起きなく、心身の機能低下や、筋肉を使わずにいることで、筋肉の力が弱くなってしまうなどの状態のこと※廃用症候群(生活不活発病)を発生させ、さらに心身両面の活動を失っていき、寝たきりに進行していきます。

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「閉じこもり」スクリーニング尺度
あなたは、どのくらいの回数で外出しますか?
(隣近所へ行く、買い物、通院などを含みます)
1)週に1回以上は、外出する:非「閉じこもり」
2)月に1〜3回は、外出する:「閉じこもり」
3)ほとんど、または全く外出しない:「閉じこもり」

 

寝たきりの原因としての閉じこもり症候群をもたらす要因には、身体的、心理的、社会・環境要因の3要因が挙げられており、相互に関連しています。

身体的要因…脳卒中や骨折
心理的要因…活動意欲の低下や障害受容・性格
社会、環境要因…家族や他社との人間関係や自宅の家屋構造

「冬、外は寒く、道が凍っていて危ない…」、「転びやすくなったので」…、「ちょっと風邪が長引いたので…「近所に友人もなく特に外出しなければならないことがない…」など様々な理由で外出は控え、自室で生活すると、気づいたら寝たきりになっていた、という例もあります。
定期的な外出機会を持つということも身体を健康に保つポイントだということが分かります。

 

※廃用症候群(生活不活発病)とは、「廃用(使わないこと)、すなわち不活発な生活や安静でおきる、全身のあらゆる器官・機能に生じる心身機能の低下です。

 


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