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ワンポイントメディカル 紫外線

2012.07.30(月)

shigaisen.jpg 7月から8月にかけて日常生活の他に、山や海などの夏のレジャーに外出する機会も増えてきます。そして、この時期に気を付けたいのが「紫外線」。楽しく健康的に夏を過ごすためにも紫外線対策をしましょう。

紫外線について
 昔は「日焼け=健康的」といわれましたが、今は紫外線の肌に与える影響が懸念されています。
 太陽光線は、「紫外線」「赤外線」「可視光線」の三つに分けられます。
紫外線は地球にとどく太陽光線の中でも、波長が短くエネルギーの高い光ですが、目に見えないうえに何も感じることのできないことが特徴となっています。

紫外線に注意しなければならない理由
 紫外線は、「UV-A」「UV-B」「UV-C」の三つに分けられ、以下のように人体への影響を与えます。


近紫外線 (波長 380–200 nm)
UV-A (波長 315–380 nm)
 太陽光線由来のもののうち、5.6%が大気を通過する。皮膚の真皮層に作用し蛋白質を変性させる。細胞の物質交代の進行に関係しており、細胞の機能を活性化させる。また、UV-Bによって生成されたメラニン色素を酸化させて褐色に変化させる。サンタン (suntan)。
大量に浴びると皮膚の老化を早め、しわ・たるみの原因となる紫外線です。
UV-B (波長 280–315 nm)
 太陽光線の由来のもののうち、0.5%が大気を通過する。表皮層に作用するが、色素細胞がメラニンを生成し防御反応を取る。これがいわゆる日焼けである。サンバーン (sunburn)。
シミやそばかすの原因となり、免疫力の低下や皮膚がん、白内障などを引き起こす恐れがあります。
UV-C (波長 200–280 nm)
 オゾン層で守られている地表には通常は到達しない。強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が最も強い。地球温暖化やハロン系物質によりオゾン層が破壊されると、地表に到達してあらゆる生物相に著しい影響が出ることが懸念されている。
3種類の紫外線の中で最も危険な紫外線といわれ、免疫力の低下や皮膚がん、白内障を引き起こします。


遠紫外線、真空紫外線 (VUV) (波長 10–200 nm)
 酸素分子や窒素分子によって吸収されるため、通常は地表には到達しない。真空中でないと進行しないため「真空紫外線」 (vacuum ultraviolet)と呼ばれる。


極端紫外線 (波長 10 nm 以下)
 極紫外線とも呼ばれる。極端紫外線は、物質の電子状態の遷移により放出される。X線との境界はあいまいである。30 nm 近辺の波長は、価電子帯の電子が伝導帯に遷移する際に放出されるのに対し、それより短い波長のものは、内側の核電子のエネルギー状態の変化により放出される。この長波長側の端は、He+によるEUV/XUV放射が 30.4 nm である。波長の短いものはサイクロトロン放射によっても放出される。この領域の紫外線は、X線と分類されることもある。


紫外線対策
1.帽子をかぶる
2.日傘を使う
3.サングラスを使う
4.日焼け止めクリームを使う
5.日陰を利用する 
             など
日焼けケア
 ・タオルを冷水に浸し、日焼けしたところに当てて火照りをしずめる。
 ・皮膚科で処方される薬を使用する。 
など


こんな時も要注意!
 紫外線は、晴れた日はもちろん、雨の日や曇りの日でも降り注いでいます。薄曇りでは晴れた日に近い量が降り注いでいますので、曇りや雨の日も注意しましょう。

※紫外線によって皮膚や目に影響が出た場合、皮膚科や眼下のお医者さんに早目に見てもらいましょう。

※参考資料:Wikipedia「紫外線」参照

<情報提供>
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
http://www.kaigo-hiwada.com/


キーワード:紫外線,太陽,直射日光,太陽光線

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