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原因と治療!! 「くも膜下出血」

2010.06.16(水)

くも膜下出血
 
くも膜下出血とは?

kumo1.jpg血管の破裂により、「くも膜」と「脳」の間のくも膜下腔に血液が流れ出すことをいいます。また、場所や量・広がりにより異なりますが、重い後遺症が残ったり、死に至る場合もある病気です。

 

 

 

 

くも膜はどこの部分をいうの?

kumo2.jpg原因は?

脳動脈の一部がふくらんでできた動脈瘤の破裂によるものが大部分です。その他、血管奇形や外傷などもくも膜下出血の原因となりえます。

 

 

脳動脈瘤の発生率

kumo3.jpg脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)を持つ方のうち、年間でおよそ0.2〜3.0%の方が出血する可能性があるといわれています。
※脳動脈瘤(cerebral aneurysm)とは、動脈壁の脆弱性等に起因する先天的な血管壁が瘤状(こぶじょう)に変化したもの。
〜発症しやすい年齢〜
脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)は、全ての年齢層に発症が見られますが、最も多いのが35歳〜60歳の層です。まさに、働き盛りの年齢層に多い病気です。
〜発症率の男女比〜
割合でいうと、女性3に対して男性2と、より女性に脳動脈瘤ができやすい傾向にあります。

 

症状は?

・「頭を殴られたような」突然の激しい頭痛
・意識が朦朧とする、意識を失う
・嘔吐・血圧上昇
・麻痺はないことが多いが、手足が麻痺したり、物が二重に見えたりすることもある。

 

治療法は?

kumo4.jpg主に、 再破裂を防止するために行われる治療です。
・開頭手術(開頭クリッピング術)
頭の骨を開けて、直接破裂した動脈瘤を観察して本来の脳栄養血管から遮断します。
 
 
 
 
・血管内手術(脳動脈コイル塞栓術)
kumo5.jpg柔らかい金属コイルを破裂した動脈瘤内に充満させ、本来の脳栄養血管から遮断します。



 

 

脳ドックで事前の検査を受けましょう!!

 くも膜下出血は、突然起こります。しかも発症した場合、かなりの確率で死の危険性があります。予防するためにも、数年に一度は脳ドックを受けましょう。
くも膜下出血の危険因子は、喫煙・高血圧・アルコール多飲歴といわれています。これらにあてはまる方は、一度脳ドックを受けて脳動脈瘤の有無を確かめることをおすすめします。
 
 
 
<記事提供>

記事提供
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
http://www.kaigo-hiwada.com/


キーワード:くも膜下出血,動脈瘤,脳動脈瘤,血管内手術

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