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2020.01.25
こめかみがズキズキする・・・慢性頭痛の症状と原因
頭痛には、脳疾患などの重大な病気が原因でおこるものと、ストレスや生活習慣病などによって起こるものがあります。頭がギューっと締め付けられる、こめかみがズキズキするというような痛みは、慢性頭痛と考えられ、人によって頭痛が引き起こされる原因や頭痛の種類・痛む箇所は様々です。
実は慢性頭痛は大きく分けて3タイプあります。あなたの痛みはどのタイプですか?
緊張型頭痛(筋肉収縮性頭痛)
頭が重く、圧迫されているように痛む。肩こりもある。
緊張型頭痛は、最も多い頭痛の種類です。
ストレスや疲労が影響し、首の緊張や眼精疲労が加わって起こります。
後頭部がズンと重くなり、頭が締め付けれられるような痛みにおそわれます。
肩こりに悩む方におおいのも特徴のひとつです。
症状
後頭部、こめかみ、額を中心として頭が重い感じや締め付けられるような痛みがジワジワきて、長時間だらだらと続きます。
頭痛のほかにも肩こり、眼精疲労、めまい、倦怠感などの症状があらわれ、午後から夕方の時間帯に症状が出やすいと言われています。
原因と予防
主な原因は、頭、首、肩の筋肉の緊張によって血行が悪くなることです。
緊張型頭痛が引き起こされるきっかけ
長時間同じ姿勢でいる(デスクワークなど)...正しい姿勢を心掛け、隙間時間にストレッチを行いましょう。
顎関節症...顎関節の異常からくる筋肉の緊張が引き金になることもあります。
身体的・精神的ストレス...湯舟にゆっくりつかるなど、自分なりのストレス解消を行いましょう。また、マッサージして血行を良くすることも効果的です。
目の疲れ...自分の視力に合わない眼鏡をつけたり、PCの画面をずっと見続けるなどの目の疲れからくることも。適度に目を休めましょう。
いずれも心と体の緊張からくるものなので、薬で治すというよりは、ストレスを溜め込まないよう心がけることが大切になります。
後頭部・肩の筋肉の緊張が緊張型頭痛の大きな原因と言われています。
後頭部、肩、目を温かい蒸しタオルで暖めたり、ストレッチをすることで身体をほぐし、血行を促進する事が効果的です。
片頭痛
何もてにつかないくらい、こめかみのあたりがズキズキ痛む!
次に多いのが、片頭痛。
片側から両側のこめかみのあたりがズキンズキンと振動するように痛みます。
なぜか母親から娘に遺伝するといわれ、4対1の割合で女性に多い頭痛です。
症状
頭の片側(あるいは両側)が脈打つようにズキズキと痛み、吐き気や嘔吐、下痢を伴うことがあり、光や音、においに敏感になるなどの症状があります。
身体を動かした時に痛みが悪化します。
罹患するのは特に女性が多く、男性の3.6倍かかりやすいと言われています。
また、30代女性の20%が、片頭痛もちだと言われています。
頭痛が来ることがあらかじめ分かることもあり、頭痛の前兆としてあくびがでたり、砂嵐のような、またキラキラした光が出て視界がぼやける症状(閃輝暗点)が現れることもあります。
原因と予防
脳の血管が急激に拡張し、血管の周りの三叉神経(脳から直接出ている神経)を刺激するため痛くなると言われています。
ストレス...ほっと一息ついて、緊張する状態から解放された時に起こりやすいと言われます。
空腹時の血糖値の低下...規則正しく、食事を抜かないで3食きちんと食べましょう。
アルコールの摂取...血管を拡張するのでアルコールを控えましょう。
寝不足(または寝すぎ)
人混みや騒音などの物理的な刺激
片頭痛の治療で大切なことは、まず、頭痛の引き金になる誘因を避けることです。たとえば、日ごろからストレスを溜めないようにすること、また、経口避妊薬やホルモン剤を避けること、頭痛を誘発する食物を避けることなどがあげられます。
頭痛があるときに一眠りすると、痛みが和らぐ場合があるので、睡眠も片頭痛の治療法の一つとして重要です。
群発頭痛
目をえぐられるような痛み。じっとできずに暴れだすことも!
3つの頭痛なかでは最も少ないのですが、一番激しく痛むのが群発頭痛です。
20~30代の男性に多い頭痛です。
その痛みは緊張型頭痛や片頭痛の比ではないと言われ、「片方の目に槍を突き刺してぐりぐりとかき回すような痛み」などと表現する方が多いといいます。
症状
どちらか片方の目、目の上、こめかみあたりがハンマーで殴られたような激しい痛みが起こり、痛むほうの目の充血、涙、鼻水、鼻づまり、まぶたの下垂などの症状が現れます。数日から2~3ヶ月間に集中して毎日同じ時間帯に発生します。
原因
眼の奥の動脈が拡張し炎症を起こすため痛みが出ると言われています。飲酒、喫煙、血管拡張剤の使用、気圧の変化なども原因となります。体内時計の不調が原因の一つと言われていますが、はっきりしたことは分かっていません。
痛みの軽現法としては、純度100%の酸素を吸入する事です。ただし、携帯用の酸素ボンベは効果が小さいことが多く、医師の指示に従って吸入する、医療用の純度の高い酸素ボンベが効果的と言われています。
その他、麻痺や言葉のもつれ、今まで経験したことのないような突然の激しい痛み、高熱などを伴う頭痛の場合は、命に係わる脳疾患由来の頭痛の場合もあります。
それらはくも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下出血、高血圧性脳症、うつ病などが原因となります。
これらは生死に関わるものなので、すぐに病院へ行きましょう。
当院では、頭痛(原因不明のものも含め)相談・治療は、ぜひ当院までご相談ください!
南東北春日リハビリテーション病院
脳神経外科の診療時間はこちら
※特に、毎週木曜午前8:30~12:00で受付している、「脳の健康外来」がお勧めです。
こめかみがズキズキする・・・慢性頭痛の症状と原因
2020.01.25
頭痛には、脳疾患などの重大な病気が原因でおこるものと、ストレスや生活習慣病などによって起こるものがあります。頭がギューっと締め付けられる、こめかみがズキズキするというような痛みは、慢性頭痛と考えられ、人によって頭痛が引き起こされる原因や頭痛の種類・痛む箇所は様々です。
実は慢性頭痛は大きく分けて3タイプあります。あなたの痛みはどのタイプですか?
緊張型頭痛(筋肉収縮性頭痛)
頭が重く、圧迫されているように痛む。肩こりもある。
緊張型頭痛は、最も多い頭痛の種類です。
ストレスや疲労が影響し、首の緊張や眼精疲労が加わって起こります。
後頭部がズンと重くなり、頭が締め付けれられるような痛みにおそわれます。
肩こりに悩む方におおいのも特徴のひとつです。
症状
後頭部、こめかみ、額を中心として頭が重い感じや締め付けられるような痛みがジワジワきて、長時間だらだらと続きます。
頭痛のほかにも肩こり、眼精疲労、めまい、倦怠感などの症状があらわれ、午後から夕方の時間帯に症状が出やすいと言われています。
原因と予防
主な原因は、頭、首、肩の筋肉の緊張によって血行が悪くなることです。
緊張型頭痛が引き起こされるきっかけ
長時間同じ姿勢でいる(デスクワークなど)...正しい姿勢を心掛け、隙間時間にストレッチを行いましょう。
顎関節症...顎関節の異常からくる筋肉の緊張が引き金になることもあります。
身体的・精神的ストレス...湯舟にゆっくりつかるなど、自分なりのストレス解消を行いましょう。また、マッサージして血行を良くすることも効果的です。
目の疲れ...自分の視力に合わない眼鏡をつけたり、PCの画面をずっと見続けるなどの目の疲れからくることも。適度に目を休めましょう。
いずれも心と体の緊張からくるものなので、薬で治すというよりは、ストレスを溜め込まないよう心がけることが大切になります。
後頭部・肩の筋肉の緊張が緊張型頭痛の大きな原因と言われています。
後頭部、肩、目を温かい蒸しタオルで暖めたり、ストレッチをすることで身体をほぐし、血行を促進する事が効果的です。
片頭痛
何もてにつかないくらい、こめかみのあたりがズキズキ痛む!
次に多いのが、片頭痛。
片側から両側のこめかみのあたりがズキンズキンと振動するように痛みます。
なぜか母親から娘に遺伝するといわれ、4対1の割合で女性に多い頭痛です。
症状
頭の片側(あるいは両側)が脈打つようにズキズキと痛み、吐き気や嘔吐、下痢を伴うことがあり、光や音、においに敏感になるなどの症状があります。
身体を動かした時に痛みが悪化します。
罹患するのは特に女性が多く、男性の3.6倍かかりやすいと言われています。
また、30代女性の20%が、片頭痛もちだと言われています。
頭痛が来ることがあらかじめ分かることもあり、頭痛の前兆としてあくびがでたり、砂嵐のような、またキラキラした光が出て視界がぼやける症状(閃輝暗点)が現れることもあります。
原因と予防
脳の血管が急激に拡張し、血管の周りの三叉神経(脳から直接出ている神経)を刺激するため痛くなると言われています。
ストレス...ほっと一息ついて、緊張する状態から解放された時に起こりやすいと言われます。
空腹時の血糖値の低下...規則正しく、食事を抜かないで3食きちんと食べましょう。
アルコールの摂取...血管を拡張するのでアルコールを控えましょう。
寝不足(または寝すぎ)
人混みや騒音などの物理的な刺激
片頭痛の治療で大切なことは、まず、頭痛の引き金になる誘因を避けることです。たとえば、日ごろからストレスを溜めないようにすること、また、経口避妊薬やホルモン剤を避けること、頭痛を誘発する食物を避けることなどがあげられます。
頭痛があるときに一眠りすると、痛みが和らぐ場合があるので、睡眠も片頭痛の治療法の一つとして重要です。
群発頭痛
目をえぐられるような痛み。じっとできずに暴れだすことも!
3つの頭痛なかでは最も少ないのですが、一番激しく痛むのが群発頭痛です。
20~30代の男性に多い頭痛です。
その痛みは緊張型頭痛や片頭痛の比ではないと言われ、「片方の目に槍を突き刺してぐりぐりとかき回すような痛み」などと表現する方が多いといいます。
症状
どちらか片方の目、目の上、こめかみあたりがハンマーで殴られたような激しい痛みが起こり、痛むほうの目の充血、涙、鼻水、鼻づまり、まぶたの下垂などの症状が現れます。数日から2~3ヶ月間に集中して毎日同じ時間帯に発生します。
原因
眼の奥の動脈が拡張し炎症を起こすため痛みが出ると言われています。飲酒、喫煙、血管拡張剤の使用、気圧の変化なども原因となります。体内時計の不調が原因の一つと言われていますが、はっきりしたことは分かっていません。
痛みの軽現法としては、純度100%の酸素を吸入する事です。ただし、携帯用の酸素ボンベは効果が小さいことが多く、医師の指示に従って吸入する、医療用の純度の高い酸素ボンベが効果的と言われています。
その他、麻痺や言葉のもつれ、今まで経験したことのないような突然の激しい痛み、高熱などを伴う頭痛の場合は、命に係わる脳疾患由来の頭痛の場合もあります。
それらはくも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下出血、高血圧性脳症、うつ病などが原因となります。
これらは生死に関わるものなので、すぐに病院へ行きましょう。
当院では、頭痛(原因不明のものも含め)相談・治療は、ぜひ当院までご相談ください!
南東北春日リハビリテーション病院
脳神経外科の診療時間はこちら
※特に、毎週木曜午前8:30~12:00で受付している、「脳の健康外来」がお勧めです。