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春日リハビリ広場

2018.05.14

膝痛(変形性膝関節症)について

①変形性膝関節症とは?
膝関節を構成する骨・軟骨や半月板、靱帯などの加齢変化による変性を基盤として生じる疾患です。膝関節にかかる負担や膝周辺の筋力低下により歩行や立ち座りの際に膝に痛みを訴えます。レントゲンの所見では関節軟骨の摩耗とともに関節の隙間が狭くなったり、骨棘(骨のとげ)が作られたりしています。中年以降の年齢層の膝疾患では最も多く、女性に多くみられます。約90%の方は内側の変形(O脚)となっています。

②変形性膝関節症の原因は?
変形性膝関節症の危険因子としては加齢、肥満、0脚、外傷の既往、などが挙げられます。

③変形性膝関節症の症状は?
特別な原因がない限りゆっくり始まり、徐々に進行します。
最初は起き上がりや、立ち上がり、歩き始めなどに膝のこわばりや軽い痛みを感じます。進行すると痛みが強く、持続するようになり、日常生活に不便を感じるようになります。さらに進行すると、運動時以外の安静にしていても痛むようになり、日常生活に支障を来すようになります。動くのが大変になると痛いから動かなくなり、さらに筋力が低下し、症状を悪化させることにもなります。

④変形性膝関節症の治療は?
大きく分けて、保存療法と手術療法に分けることができます。
保存療法は①筋力訓練②投薬、湿布、塗り薬の処方③関節内注射④装具・足底板などがあります。
手術療法は①人工膝関節置換術(人工の骨に置き換える)②高位脛骨骨きり術(骨を切り、O脚を矯正する)などがあります。

⑤自分で行う膝痛のリハビリ
簡単な筋力強化方法を説明します。膝の痛みや腫れが続く場合は、無理せずに行ってください。

①床に腰をおろしての運動 
 


・床に腰を下ろし、両足を前に伸ばす
・膝の下に、タオルや枕を置く
・膝の下に入れたタオルや枕を押しつぶすように膝を伸ばす
・20回位を目安に行います

②寝ながらの運動



・あお向けに寝る。
・片方の足は軽く膝を曲げ、立て膝にする
・伸ばしている足を30cmくらい上げる
(足を5秒間程度上げておく)
・反対の足も同じように行う
・20回位を目安に行います

③椅子に腰掛けての運動



・椅子に腰掛け、片足を膝がまっすぐになるくらいまで伸ばす
・その状態で約5秒間程度上げておく
・20回位を目安に行います

④立って行う運動


前から見た写真


横から見た写真

・立ったまま、両足の膝の間に枕やクッションを挟む
・クッションを挟んだ状態で、軽く膝を曲げる
・そして、また膝を伸ばす
・20回位を目安に行います

参考図書:堀尾重治「骨・関節X線写真の撮りかたと見かた」第7版.医学書院.2007年

春日リハビリ広場

膝痛(変形性膝関節症)について

2018.05.14

①変形性膝関節症とは?
膝関節を構成する骨・軟骨や半月板、靱帯などの加齢変化による変性を基盤として生じる疾患です。膝関節にかかる負担や膝周辺の筋力低下により歩行や立ち座りの際に膝に痛みを訴えます。レントゲンの所見では関節軟骨の摩耗とともに関節の隙間が狭くなったり、骨棘(骨のとげ)が作られたりしています。中年以降の年齢層の膝疾患では最も多く、女性に多くみられます。約90%の方は内側の変形(O脚)となっています。

②変形性膝関節症の原因は?
変形性膝関節症の危険因子としては加齢、肥満、0脚、外傷の既往、などが挙げられます。

③変形性膝関節症の症状は?
特別な原因がない限りゆっくり始まり、徐々に進行します。
最初は起き上がりや、立ち上がり、歩き始めなどに膝のこわばりや軽い痛みを感じます。進行すると痛みが強く、持続するようになり、日常生活に不便を感じるようになります。さらに進行すると、運動時以外の安静にしていても痛むようになり、日常生活に支障を来すようになります。動くのが大変になると痛いから動かなくなり、さらに筋力が低下し、症状を悪化させることにもなります。

④変形性膝関節症の治療は?
大きく分けて、保存療法と手術療法に分けることができます。
保存療法は①筋力訓練②投薬、湿布、塗り薬の処方③関節内注射④装具・足底板などがあります。
手術療法は①人工膝関節置換術(人工の骨に置き換える)②高位脛骨骨きり術(骨を切り、O脚を矯正する)などがあります。

⑤自分で行う膝痛のリハビリ
簡単な筋力強化方法を説明します。膝の痛みや腫れが続く場合は、無理せずに行ってください。

①床に腰をおろしての運動 
 


・床に腰を下ろし、両足を前に伸ばす
・膝の下に、タオルや枕を置く
・膝の下に入れたタオルや枕を押しつぶすように膝を伸ばす
・20回位を目安に行います

②寝ながらの運動



・あお向けに寝る。
・片方の足は軽く膝を曲げ、立て膝にする
・伸ばしている足を30cmくらい上げる
(足を5秒間程度上げておく)
・反対の足も同じように行う
・20回位を目安に行います

③椅子に腰掛けての運動



・椅子に腰掛け、片足を膝がまっすぐになるくらいまで伸ばす
・その状態で約5秒間程度上げておく
・20回位を目安に行います

④立って行う運動


前から見た写真


横から見た写真

・立ったまま、両足の膝の間に枕やクッションを挟む
・クッションを挟んだ状態で、軽く膝を曲げる
・そして、また膝を伸ばす
・20回位を目安に行います

参考図書:堀尾重治「骨・関節X線写真の撮りかたと見かた」第7版.医学書院.2007年