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2020.01.25
口腔ケア(歯磨き等)用品の種類と最適な選び方・入れ歯の手入れについて
口腔は食物を摂取する大切な器官です。
口腔の機能を正常に保つことは全身の健康を維持する部分と深くかかわり、高齢者や、元気な方でも体力が弱っている時に、口腔内の細菌は感染症などの全身症状の原因となります。
歯の機能がある程度まで維持されていれば、食事の際の負担も軽減し、味覚や咀嚼筋の維持、脳への刺激や血液の循環にもよい影響を及ぼすと言われています。
常にお口の中を清潔に、健康に保つことが重要です。
口腔の機能(口腔には、以下の3つの機能があります
1)咀嚼機能
食物を口の中に摂取し、口に入れた食物を歯によって噛み砕いて唾液と混ぜ合わせ、その味や噛み心地を舌や口腔内の粘膜によって本人に感知させる。
2)嚥下機能
咀嚼によって噛み砕かれた食物は、舌と口腔周囲の筋の活動によって咽頭へ送られ、食道を経て胃に達する。
3)発音
コミュニケーションを交わすための発音も、口腔の周囲筋、舌、唇、口蓋の働きによって行われます。
お口を綺麗に保つと、こんな効果が♪
1)気分を爽快にし、食欲を増進する。
2)口腔内の汚れを除去することで、殺菌・感染を防ぎ二次感染を予防する。
3)口臭を取り除くことで、不快感をなくし対人関係の円滑化を図る。
4)虫歯や歯周病を防げる。
5)歯肉や粘膜を刺激することで血行を促進し、口腔内の自浄作用を高める。
6)口腔疾患(口内炎・舌炎、口腔乾燥など)の予防と治療増進を図る。
7)正常な味覚を保つ。
口腔ケアに対する考え方は現在全国的に重要視され口腔内環境を清潔に保つことにより感染症(誤嚥性肺炎など)防止につながり、高齢者の死因上位である肺炎の予防策としても効果的であるといわれています。
口腔ケアの具体的方法
歯垢を除去し歯の衛生を保つ効果が最も高いのは、歯ブラシなど利用して行うブラッシング(歯磨き)です。
口腔ケアの基本は、口腔清掃を行って、歯垢や口の中に残った食物を除去し、口腔内を清潔に保つことです。
できる限り歯ブラシによるブラッシングを行い、ブラッシングと合わせてフロッシング(歯間清掃)、リッシング(洗口)を行います。
口腔ケア(歯磨き)用品の種類と選び方
1)歯ブラシ
年齢、歯並び、疾患の状態に合わせて選びましょう。一般的に植毛部の長さが25mm程度(成人の場合)で清潔で通気性のよいものが良いでしょう。
もしご高齢の方で横になった状態でケアする場合は、植毛部の長さが15mmくらいの小さめのものを用いるといいでしょう。
2)義歯用歯ブラシ
義歯を磨くときに使用します。義歯の複雑な形を磨くうえで歯ブラシよりしっかり磨くことができます。
3)舌ブラシ
舌ブラシとは下に付着した汚れを取る用品です。
舌ブラシの毛先部分は粘膜のケアを行うために歯ブラシよりも柔らかくできています。
歯ブラシで舌を磨くと傷つけてしまうことがあります。
4)スポンジブラシ
スポンジの形はさまざまな形があるので、使いやすい形状を選ぶとよいでしょう。
また、衛生的にも使い捨てにすることが望ましいでしょう。
歯間部や歯頚部び歯垢の除去効果はあまり期待できません。
5)口腔ウエッティー
口腔ウエッティーとは口腔内を拭くためのノンアルコールで保湿成分が入っているウエットティッシュです。
誤嚥がある方が使用すると効果的です。
6)歯間ブラシ・デンタルフロス
歯ブラシでは磨くことのできない隙間に使います。
歯間ブラシにはさまざまなサイズや形状がありますので用途にあった形のものを使用してみましょう。
7)口腔内湿潤剤
口腔内湿潤ジェルは口腔内に塗ることで保湿性を高めます。
高齢者の方は口腔内が乾燥していることも多いので、口腔ケア前に使用することで口唇の裂傷予防になります。
口腔ケア後には薄くジェルを塗ることで感想を防ぎ、口臭予防になります。
口腔保湿剤にはジェルの他にスプレータイプがあり用途によって使い分けるとよいでしょう。
8)消毒・殺菌作用のある洗口剤
口臭の除去効果が高く、清涼感が得られる。歯垢の表面に対する殺菌効果はあるが、口腔菌の減少効果は歯ブラシの使用に比べ劣ります。
自分に合った口腔ケア用品を利用して、お口、ひいては全身の健康管理に活かしましょう。
入れ歯の手入れ方法
取り外しのできる入れ歯は、必ず1日1回は取り外して歯ブラシで磨き、寝るときには洗浄剤に入れて保存します
入れ歯の知識
高齢者の多くは入れ歯を用いていますが、正しく管理しているとはいいがたいのが現状のようです。
入れ歯は、自分の歯と同様に清潔を保つことが大切で、食後のたびに洗浄をしなければならないものもあります。
入れ歯を装着したままにしておくと、バクテリアが繁殖し、病気の原因となったり、口臭がひどくなったりします。
また、入れ歯の不具合も、虫歯の原因となります。
入れ歯の種類
〇ブリッジ...歯の喪失数が少ない場合に行われる方法で、喪失した歯の両側の残っている歯に冠をかぶせて、それを土台にブリッジをセメントで固定する。
〇部分入れ歯...残っている歯に入れ歯を支えるバネをかけて、装着する方法。
〇総入れ歯...局部入れ歯ができないほど歯の残存数が少なかったり、歯がすべて失われたりした場合に、喪失した歯の歯槽提(土手)にフィットした入れ歯を入れる方法。
〇インプラント...歯の欠損箇所にインプラントと呼ばれる人口歯根を埋め込み、歯の形をした冠をかぶせる方法をいう。
入れ歯の手入れの仕方
流水下で義歯ブラシを使用してぬめりがなくなるまで清掃し、目に見えない細菌を除去するため義歯洗浄剤を使用し漬け置きします。
漬け置き後はしっかりと流水で洗い流してから装着しましょう。
漬け置きタイプの洗浄剤には部分義歯用と総義歯用があり、部分義歯に総義歯用の洗浄剤を使用するとバネなどの金属部分が黒く変色するなどのトラブルがあるので注意が必要です。
口腔ケア(歯磨き等)用品の種類と最適な選び方・入れ歯の手入れについて
2020.01.25
口腔は食物を摂取する大切な器官です。
口腔の機能を正常に保つことは全身の健康を維持する部分と深くかかわり、高齢者や、元気な方でも体力が弱っている時に、口腔内の細菌は感染症などの全身症状の原因となります。
歯の機能がある程度まで維持されていれば、食事の際の負担も軽減し、味覚や咀嚼筋の維持、脳への刺激や血液の循環にもよい影響を及ぼすと言われています。
常にお口の中を清潔に、健康に保つことが重要です。
口腔の機能(口腔には、以下の3つの機能があります
1)咀嚼機能
食物を口の中に摂取し、口に入れた食物を歯によって噛み砕いて唾液と混ぜ合わせ、その味や噛み心地を舌や口腔内の粘膜によって本人に感知させる。
2)嚥下機能
咀嚼によって噛み砕かれた食物は、舌と口腔周囲の筋の活動によって咽頭へ送られ、食道を経て胃に達する。
3)発音
コミュニケーションを交わすための発音も、口腔の周囲筋、舌、唇、口蓋の働きによって行われます。
お口を綺麗に保つと、こんな効果が♪
1)気分を爽快にし、食欲を増進する。
2)口腔内の汚れを除去することで、殺菌・感染を防ぎ二次感染を予防する。
3)口臭を取り除くことで、不快感をなくし対人関係の円滑化を図る。
4)虫歯や歯周病を防げる。
5)歯肉や粘膜を刺激することで血行を促進し、口腔内の自浄作用を高める。
6)口腔疾患(口内炎・舌炎、口腔乾燥など)の予防と治療増進を図る。
7)正常な味覚を保つ。
口腔ケアに対する考え方は現在全国的に重要視され口腔内環境を清潔に保つことにより感染症(誤嚥性肺炎など)防止につながり、高齢者の死因上位である肺炎の予防策としても効果的であるといわれています。
口腔ケアの具体的方法
歯垢を除去し歯の衛生を保つ効果が最も高いのは、歯ブラシなど利用して行うブラッシング(歯磨き)です。
口腔ケアの基本は、口腔清掃を行って、歯垢や口の中に残った食物を除去し、口腔内を清潔に保つことです。
できる限り歯ブラシによるブラッシングを行い、ブラッシングと合わせてフロッシング(歯間清掃)、リッシング(洗口)を行います。
口腔ケア(歯磨き)用品の種類と選び方
1)歯ブラシ
年齢、歯並び、疾患の状態に合わせて選びましょう。一般的に植毛部の長さが25mm程度(成人の場合)で清潔で通気性のよいものが良いでしょう。
もしご高齢の方で横になった状態でケアする場合は、植毛部の長さが15mmくらいの小さめのものを用いるといいでしょう。
2)義歯用歯ブラシ
義歯を磨くときに使用します。義歯の複雑な形を磨くうえで歯ブラシよりしっかり磨くことができます。
3)舌ブラシ
舌ブラシとは下に付着した汚れを取る用品です。
舌ブラシの毛先部分は粘膜のケアを行うために歯ブラシよりも柔らかくできています。
歯ブラシで舌を磨くと傷つけてしまうことがあります。
4)スポンジブラシ
スポンジの形はさまざまな形があるので、使いやすい形状を選ぶとよいでしょう。
また、衛生的にも使い捨てにすることが望ましいでしょう。
歯間部や歯頚部び歯垢の除去効果はあまり期待できません。
5)口腔ウエッティー
口腔ウエッティーとは口腔内を拭くためのノンアルコールで保湿成分が入っているウエットティッシュです。
誤嚥がある方が使用すると効果的です。
6)歯間ブラシ・デンタルフロス
歯ブラシでは磨くことのできない隙間に使います。
歯間ブラシにはさまざまなサイズや形状がありますので用途にあった形のものを使用してみましょう。
7)口腔内湿潤剤
口腔内湿潤ジェルは口腔内に塗ることで保湿性を高めます。
高齢者の方は口腔内が乾燥していることも多いので、口腔ケア前に使用することで口唇の裂傷予防になります。
口腔ケア後には薄くジェルを塗ることで感想を防ぎ、口臭予防になります。
口腔保湿剤にはジェルの他にスプレータイプがあり用途によって使い分けるとよいでしょう。
8)消毒・殺菌作用のある洗口剤
口臭の除去効果が高く、清涼感が得られる。歯垢の表面に対する殺菌効果はあるが、口腔菌の減少効果は歯ブラシの使用に比べ劣ります。
自分に合った口腔ケア用品を利用して、お口、ひいては全身の健康管理に活かしましょう。
入れ歯の手入れ方法
取り外しのできる入れ歯は、必ず1日1回は取り外して歯ブラシで磨き、寝るときには洗浄剤に入れて保存します
入れ歯の知識
高齢者の多くは入れ歯を用いていますが、正しく管理しているとはいいがたいのが現状のようです。
入れ歯は、自分の歯と同様に清潔を保つことが大切で、食後のたびに洗浄をしなければならないものもあります。
入れ歯を装着したままにしておくと、バクテリアが繁殖し、病気の原因となったり、口臭がひどくなったりします。
また、入れ歯の不具合も、虫歯の原因となります。
入れ歯の種類
〇ブリッジ...歯の喪失数が少ない場合に行われる方法で、喪失した歯の両側の残っている歯に冠をかぶせて、それを土台にブリッジをセメントで固定する。
〇部分入れ歯...残っている歯に入れ歯を支えるバネをかけて、装着する方法。
〇総入れ歯...局部入れ歯ができないほど歯の残存数が少なかったり、歯がすべて失われたりした場合に、喪失した歯の歯槽提(土手)にフィットした入れ歯を入れる方法。
〇インプラント...歯の欠損箇所にインプラントと呼ばれる人口歯根を埋め込み、歯の形をした冠をかぶせる方法をいう。
入れ歯の手入れの仕方
流水下で義歯ブラシを使用してぬめりがなくなるまで清掃し、目に見えない細菌を除去するため義歯洗浄剤を使用し漬け置きします。
漬け置き後はしっかりと流水で洗い流してから装着しましょう。
漬け置きタイプの洗浄剤には部分義歯用と総義歯用があり、部分義歯に総義歯用の洗浄剤を使用するとバネなどの金属部分が黒く変色するなどのトラブルがあるので注意が必要です。