
川平法の研修へ行ってきました!(2015/03/07)
川平法とは、鹿児島大学の名誉教授である川平和美先生が発案した手技で、主に脳卒中で片麻痺を呈した患者様に行われているものです。セラピストが麻痺した手足を上手に操作しながら、患者様が意図した運動(手を上げたり下げたり等)を50回〜100回を1セットとして同じ動きを反復します。それにより意図した運動の実現に必要な神経路だけに興奮を伝えることができ、麻痺を効率的に回復することが出来るようになるといわれている手技です。
研修中、実際に川平先生にも実技と講義をして頂く機会がありました。
川平法は、患者様の手足の動きを正しい運動方向への誘導する必要があり、誘導するためにはセラピストの技術の修得が不可欠です。私も研修へ旅立つ前に当院のさくら(フィットネスジム)で筋力・体力づくりと川平法の練習を行い入念な準備をして行ったつもりでしたが、自分が思っていた以上に技術の修得は難しく、毎日毎日、熟練したセラピストと患者様に協力していただき、復習と練習を繰り返す日々を過ごしました。1週間が経過した頃から、少しずつ自分の技術も形となり始め、自分自身でも練習の手ごたえを感じられるようになりました。最終日には、2週間の間に行った川平法を一通り確認していただき、概ね行えているといる判断をしていただきました。
今回、2週間という期間の中で出来ない自分にもどかしさを抱くこともありましたが、川平先生を始め、熟練したセラピストの方々、患者様方々の熱心なご指導、ご協力と同じく全国から来た研修生との支え合いの中で充実した研修を終えることが出来ました。技術の修得はまだ完全とは言えませんが、今後もよりよいリハビリを提供できるよう、引き続き、川平法を含めた技術の習得に努めていきたいと思います。