南東北春日リハビリテーション病院
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介護教室 -食事介護編-
2008.09.03(水)
食事は身体に必要な栄養素やエネルギーを補給し、生命維持の源となる重要なものです。また、日常の楽しみとしても欠かせないものです。介護に携わる際には、次の3つをポイントにおきましょう。
【食事の介護方針】
@可能なかぎり自分で食べられるように援助する。
A口から食べられるように工夫する。
B心理的、社会的、文化的欲求が満たされるように援助する。
【咀嚼と嚥下(飲み込み)のしくみ】
食べ物は舌や歯によって咀嚼(かみくだくこと)され、口腔を通って喉から食道へと飲み込まれ(嚥下)ます。このとき、普段は外部に開かれた状態にある口腔、鼻腔、気管が閉じて、食べ物が紛れ込まないようになっています。これら一連の筋肉の動きは神経が支配しており、嚥下反射といいます。
*嚥下の流れ
〔口腔期〕
口に食べ物が取り込まれる。
↓
〔咽頭期〕
咽頭の収縮によるぜん動運動で押し出される。
↓
〔食道期〕
咽頭蓋が倒れて気道が閉じ食道に入る。
(食道期では、完全に気道が閉じないために誤嚥がおきることがあります)
*誤嚥とは…飲食物の一部が気道に入ること。誤嚥が習慣化すると誤嚥性肺炎を起こすこともある。また誤嚥により、呼吸困難や窒息をおこし死亡することもある。
【誤嚥を防止する食事の介護】
嚥下障害は、嚥下機能に障害をきたし、飲食物をうまく飲み込めないという症状で、脳神経系の疾患や老化に伴う嚥下反射の低下が原因で生じます。このほかに、加齢による唾液の分泌低下や食道の運動機能の低下が原因で生じます。認知症、口腔・咽頭の疾患が原因となることもあります。嚥下障害があると、むせて本人が苦しむほか、誤嚥性肺炎や窒息などの危険もあり、口から食べることに臆病になりがちです。介助にあたる際は、本人の不安や恐怖感を十分理解し、安心して口から摂取できるように配慮する必要があります。
飲み込みやすい食品とは…プリン、ゼリー、ヨーグルト、マッシュポテト、とろろ、お粥など
嚥下困難を誘発しやすい食品…カステラ、凍り豆腐、かまぼこ、わかめ、のり、大豆、ごま、こんにゃくなど
【誤嚥を防止するための工夫】
@飲み込みやすい食品を用意する
栄養士と相談し飲み込みやすい食品を用意する。
A調理方法の工夫
とろみをつけたゼリー状にするなど調理法にも工夫をする。
B食事の際の姿勢
姿勢は座位で頭部と体幹をわずかに前に傾ける。座位ができない場合は、腰に枕を当てるなどして可能なかぎり上半身を起こす。
C食事介助方法
むせてしまわないよう、食事前に口腔内を湿らせ唾液の分泌を促す。また、深呼吸したり口を動かすなどしてから食べ始めるとよい。相手のペースに合わせ、少量ずつゆっくりと口の中に入れるようにする。
小春日和第45号より
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