育児休業体験談

当法人では男性の育児休業の取得を積極的にすすめています。
育児休業を取得した男性社員の育児体験レポートをご覧下さい。

「育児休暇を終えて」

理学療法士 平野雄三

  今回4月の1か月間育児休暇を頂き、大変有意義な1ヶ月を過ごすことが出来ました。社会人となり14年目を迎え、今までこれだけの長い期間仕事から離れたことは無く、頭書は仕事を残す・任せる不安もありましたが、それにもまして子供たちと過ごす時間は大変有意義なものでした。

 私は今回4人目の子供での育児休暇であり、娘も1歳近くなっていたので、子育てはさほど抵抗もなく行えました。しかし、改めて実感したのは、子供と向き合う時間が非常に少なかった事です。私自身、仕事が終われば子供たちと触れ合い、話をしていたつもりでしたが、どこか仕事の事など頭の中では別の事を考えながら子供と接していたことを痛感しました。自分では「やっているつもり」であって、子供たちは母親の関わりと比べて、私の事を見透かしていたのかもしれません。それでも子供たちは、そんな事は言葉にもできないので、とても申し訳ない事をしていたなと、この1ヶ月で反省しました。

 二男の想大は長男が他界した後からは兄弟のまとめ役として、本当に面倒見が良く優しく育ってくれました。私たち両親の事も時には注意し、時には気遣い、常に頼りになる存在です。この一ヶ月は小学一年という新たな環境で一回りも二回りもたくましくなった姿を見ることができました。通学に不安はありますが、これからも頑張って、元気に通ってほしいです。三男の裕都は、ひょうきんであまえんぼうのわがままさんです。いつも兄の真似をしていて、悪いことをして叱られます。この一ヶ月で「パパ」と言葉を覚えてくれて、毎日甘えてくれた事は、父親としてとても嬉しく思います。甘いものばかり食べて虫歯が心配ですが、これからのたくましい成長に期待しています。長女の里奈は我が家で初めての娘でした。妊娠がわかった時は出産をするのかどうか、子供3人を育て上げられるか非常に迷いました。ですが、長男の6年間の人生を通して生き抜くことの大切さを教えてもらい、産み育てる決意をお互いにした事が本当に良い選択だったと思っています。出産直後、多呼吸でNICUに一ヶ月入院し、心配もありましたが、今では我が家のアイドルとして、小さいながらも存在感を示しています。「パパ嫌い」と言われるまでは、触れ合いの機会を多く持って愛情をたっぷりと注いであげたいと思います。

 今回の育児休暇で学んだ事は二つあります。一つは、どんなに努力しても母親にはかなわないという事です。それは卑屈な意味ではなく、母親の愛情が子供たちにより多く注がれるためには、母親をサポートする父親の役割は大きいという事です。私自身、これまで男は産み育てることが出来ない分、仕事で社会に貢献する事が役割とどこか考えていた節がありました。それは今も間違っていないと思います。しかし、立派に社会に貢献できる人間(子ども)を育てる事のほうが、社会にとっては寧ろ未来にとっても大切な事なのだと感じました。立派に育てるというのは、決して知的な問題ではなく、栄養バランスのとれた食事を与え、社会常識を教え、心の安らぎと将来の夢や希望を育める家庭環境を作っていく事であり、父親の役割はとても大きいと思います。もう一つ学んだ事はまとまった時間を取る事の大切さです。先にも述べましたが、今ではどこか仕事の頭で子供たちと接していた自分がいましたが、今回の一ヶ月はほぼ仕事の事は忘れて、子育てや家庭の事に没頭が出来ました。やはりワークライフバランスという言葉があるとはいえ、特に共働きの家庭では「仕事の片手間の家庭」というところが時間的バランスを考えても多いのではないでしょうか。その中で父親は子供の愛しさや弱さ、そして24時間育てる事の大切さを実感する機会は皆無と言ってもいいぐらいです。仕事が終わりテレビや新聞ばかり見ている父親は世の中に多くいると思います。その多くは「仕事で疲れている」という言い訳をします。私もその一人でした。それは、じっくりと子供と向き合ったことが無い中では、むしろ当然の事なのかもしれません。やはり長期間仕事から離れて、子供の声に耳を傾ければきっと世の多くの父親は家庭に費やす時間を増やしてくれると思います。こういった機会が一人でも多くの父親に巡り会えることを願ってやみません。

 今回、この貴重な期間を与えてくださり、出向の身にも関わらず、色々とご配慮いただきました院長をはじめ、事務部の皆様に大変感謝いたします。そして、私の立場上、現場に多くの不安と負担をかけた中、懸命にカバーしてくれたリハビリテーション科スタッフの皆さんにも心から御礼を申し上げたいとおみます。これからまた新たな気持ちで仕事に励んでいきたいと思います。






「育児休暇を取って」

介護福祉士  古内友幸

 娘の出産に伴い、一ヶ月の育児休暇を取らせて頂いた。休暇に入る前は、男性の育児休暇というものに対して、職場への後ろめたい気持ちもあり、正直疑問もあった。しかし、実際に休暇に入ると、娘が1日1日成長していくのが身近に感じることができ、娘に対しての愛おしさが、この一ヶ月でさらに増した。それと同時に感じたことは、妻の大変さである。夜中の授乳、オムツ交換、夕方のたそがれ泣き、初めての子育てに加え日々の家事、休む暇もない忙しさに、妻の母としての強さと凄さを感じた。そんな大変さの少しでも力になればと育児休暇の一ヶ月間は、自分にできることは頑張って育児をさせてもらった。妻にも助かったと言ってもらえると、育児休暇を取ってよかったと思えた。育児は、夫婦で協力しないと大変であることを知ることができた。これから子供が生まれてくる男性の人たちには、是非とも育児休暇を取って欲しい。






「育児休暇をとって」

介護福祉士  和田進

 今回の育児休暇を通し、これまで以上に育児の楽しさや大変さ、難しさや子供の成長を身近に感じ、有意義な時間を過ごせた。

 これまでの、仕事後や休みの日といった限られた子供との時間が毎日、一日中一緒にいられることに楽しみだけでなく不安も感じていた。しかし、昨日できなかったことが次の日にはできる、声を発するだけだったのがこの1ヶ月の間で“パパ”と言えるようになるなど、1日1日と成長していく我が子を見ていて、幸せと元気をもらえる日々を送ることができた。

 一ヶ月もの間休みをいただくことは、他の職員へも負担をかけてしまう為迷いもあったが、この期間を通さなければ感じ取ることができなかったこと、学べなかったこともあり今回の育児休暇を取らせていただいたことに本当に感謝し、今後も、子供の成長を感じながら、自分自身も仕事に励んでいきたいと思います。






「育児休業を取得してみて」

介護福祉士  遠藤 正弘

@育児休業を取得するまで
 私たちの会社で「仕事と育児(介護)の両立支援プロジェクト」が立ち上がったのは、妻が妊娠7ヶ月の時でした。プロジェクトのメンバーに選出され、育児休業や介護休業・その他職員が働きやすい職場環境にする為の色々な話し合いをしてきましたが、男性の育児休業取得というテーマには正直ピンときませんでした。当院でも前例はないし、周りの子供のいる友人からも男性が育児休業を取ったという話は聞いたことがなかったからです。しかし、その間にもプロジェクトは進行し、男性が育児休業を取る為の環境作りや必要性について話し合いを重ねていきました。そして無事出産を迎え、子供が生後1ヶ月になった時に、自分が育児休業取得第1号になってみようと決心したのです。

A育児休業に入って
 幸い出産に立ち会うことができ、生まれた瞬間はただただ感動するばかりでしたが、退院した途端、生活は一変しました。子供は泣くのが仕事と聞いてはいましたが、本当に時間や場所に関係なく泣きます。初めは泣いている理由がわからず困惑し、妻の指示に従うのみでした。それが、子供と過ごす時間が増えるにつれ、泣き声の違いがわかるようになりました。この1ヶ月間で、オムツ交換、着替え、お風呂等々…様々な事が上達しました。今では妻より得意な寝かしつけは、私の担当です。  また、妻は不慣れな育児と産後の睡眠不足から、体力的にも精神的にも余裕がなくなっていました。加えて、生後間もない子供を連れての外出などできるはずもなく、家に籠るしかない生活でストレスは溜まる一方。育児休業の前半は喧嘩ばかりでした。正直なところ、私は自分が仕事に出ている時間くらいは、育児と家事の両立は可能だと思っていたのですが、大きな間違いでした。そこで、家事と育児を分業し少しでも妻の負担を軽減したり、妻の昼夜の時間や外出する時間を設けて気分転換を図ることが大切だと気がつきました。

B育児休業で自分が変わったこと
 育児と家事の両立はそんな甘いことではなく、これからは妻に対する感謝を忘れないようにしたいと思います。また、自分ではやっているつもりでも、妻から見ると足りない部分が以外に多いことも気づかされたので、細かい部分での気遣いが大切だと感じました。この育児休業を期に子供と共に自分も一回り成長できた気がします。子供が毎日の様に変化し成長する姿を、自分の目で見届けながら生活出来た事はとても大きな喜びです。このような機会を与えてくれた職場や協力してくれた周りの職員に対してもとても感謝しています。






「育児休暇」

 介護福祉士  深本 剛広

育児休暇を体験し女性の大変さと凄さ強さ素晴らしさを再確認しました。
 日々の育児と家事全般に追われ、24時間娘と一緒にいるのに何もしてあげられていないのではと悩んでいました。
 ある日、実家に娘と一緒に遊びに行くと、私の母が「今しか出来ないことなんだから楽しく育児しなよ。
 疲れた時は私が見てあげるから」と一言。
 また「女の人は毎日24時間育児を当たり前のようにやっているのに、男であるあんだが出来ない訳ないだろ」ともう一言。
 優しくも厳しい母の言葉を聞き、本当に女性は強くて優しくて素晴らしいと思いました。
 今回育児休暇を通し、女性がどれだけ大変な思いをしているのかを知ることが出来ました。
 今後は妻と協力し育児を行い、娘も強さと優しさと厳しさを持ち合わせた女性に育てていきたいと思いました。






「育児休暇を終えて」

介護福祉士 近藤 雅彦

 今回の育児休暇を終えて一番に感じたことは、毎日が充実しあっという間だったことです。
 子どもが好きで保育士の資格も持つ私にとっては、まさに夢のような時間でした。
 最も嬉しかったのは、寝かしつけができるようになったことです。
 今までは妻でなければ泣きじゃくり寝かしつけられませんでした。
 しかし、今回の育児休暇を通して、子どもと接する時間が増え信頼関係が築けた為、私でも安心して眠るようになりました。
 妻も喜んでいて、肌の手入れもゆっくりとできるようになり、表情も明るくなりました。
 男性の育児休暇取得率は約3%と低いです。
 それを考えると、私は恵まれた環境にいるのだと感じました。あっという間の1ヶ月でしたが、信頼関係を築くことは職場でも同じです。
 育児休暇取得を快諾してくれた皆様に家族共々感謝しています。






「育児休暇を頂いて」

理学療法士 渡邉 哲朗

 今回、育児休業を取らせて頂き、大変有意義な時間を過ごすことができたと実感しています。また、同時に妻の大変さや自分を育ててくれた親の有り難みも知り得る良い機会であったと感じています。
 最初は長いと思って過ごしてきた育児休暇ですが、いざ終わってみるとあっという間で心惜しい気持ちが今となっては残っています。朝、娘が起きて妻が何気なく行っていたオムツ替え、着替え、ご飯などどれをとっても大変なことばかりで、普段遊びしか行ってこなかった私にとってはとても大変なことでした。娘が9ヶ月の時点で今回は育児休暇を取りましたが、次にもし取るならば、子供が生まれたばかりの時点か2、3ヶ月経った時点で取り、妻の育児の負担を少しでも減らせたらと考えています。1ヶ月に渡る育児休暇を取らせて頂きありがとうございました。



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